普通に生きるということ〜魔女日記より〜

今朝は珍しく、朝から歩いた。
小魔女を身籠る前までは、毎朝結構な距離を歩き、
無闇矢鱈に筋トレとストレッチを欠かさなかった。
当時の私の精神状態から考えると、唯一自分の脳を休めるための時間を作っていたのかもしれない。
今日久々に歩きながら、筋肉と皮膚の間にむず痒さが走ることに気がつき、
本当に鈍り切っていることを体感する。
自宅のそばに、ちょっとしたランニングコースがある公園があり、そこを歩いていたら、
トレッキング用のステッキを持った定年を迎えたらしい頃合いの男性とすれ違った。
というより、ほぼ同じ速度。
正確には、彼の方がほんの少しだけ歩みが早い。
少しずつ差は広まっていき、2周目を迎えた頃には、トラックの1/3も先を歩いていらっしゃるのが見えた。
ほんの少しの差なのかもしれない。
でも、人生の長さから考えると、それはとてつもない違いになることもあるのだなと考える。
空は、薄紫色をたたえた青から、水色に変化している。
男性は、一足先に戻られたようだった。
私は、もう一周トラックを歩くことにした。
ふくらはぎの張りが、心地よい。
明日も歩いてみようと思う。
明後日からは、大阪で講座三昧だ。
帰熊してからも、2月の予定はほぼ埋まっている。
所詮回遊魚なのだ。
泳ぎ続けておかなくては、私は死んでしまう。
こんな私のことを彼女は嫌いになったのだろうか。
怒っていると言っていたが、怒っているだけなのであれば、
それは私の言動に対してである。
嫌いということであれば、
私は、彼女に対してアプローチを試みることを避けなくてはならない。
私は、人生の黒子だ。
占い師は、人様の人生の黒子であり続ける。

2021年1月27日(夕方)

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また、いつの間にかやめてしまうのかもしれないけれど、
それとなく私にとって、
普通に生きるっていう言葉は、
意味がわからないというか、
掴めないと言ったらいいのか、
何か、そこに存在しているようなふりをしている
虚構にしか感じられない。
普通ってなんなんだろう。
幼い頃からずっと思ってきたこと。
自分では、ごく普通の選択をしてきたつもりなのに、
ずっと、周りの人とは違うと言われ続けてきた。
私にとって普通なんて存在しない。
だけど、少しだけ普通ってことについて考えてみようかなと思う。

普通の幸せ。
平凡な暮らし。

なんだか時代遅れな言葉だな。

2021年1月27日

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