今日から私の夕食は病院食はやめて、自分で用意することにした。
筋力をつけるための良質なタンパク質が足りないように思えたのと、
おそらく食物繊維の類も少ない気がする。
そんな自分勝手な理由により、私の夕食は焼き芋とプロテインドリンクになった。
おそらくこの病院内で焼き芋を作って食べるのは、私が最初で最後になるんじゃないだろうか。
数名の看護師さんから「焼けましたか？」と心配のような興味だけのような質問を受けた。
思ったよりもそこそこまともに焼き上がったお芋ちゃんとプロテインの組み合わせは、
素敵なマリアージュというわけでもなく、ミスマッチでもないという大変中途半端なものでした。
何故にそのような境地に至ったのかといえば、しばらく自分の肉体に向き合っておらず、
自分の体が、そう魂の入れ物である自分の肉体が、自分の目で見て気持ち悪かった。
お肌が27歳で曲がるとしたら、肉体は何歳で曲がるのか分かんないけど、
私の体は曲がってた。
久しぶりに自分の全裸を鏡の前でくるくる回りながら観察し、
自分にどんだけ駄肉がまとわりついていているか、知ったのですよ。
気づきがあれば、あとは行動に移せば未来は変わるわけで、
ちょうどいい機会だし、ボルタリングできる体型と体幹を作ろうと思ったのであります。
今回の手術は今までと違い、根本治療に近いものがあるのか、壁を登ってもいいと言われて、
いい気分。
私には、愛しの壁が待っている。10年ほど前にバイバイした壁ちゃん。
美奈子は戻ってくるからね。
専用の靴、捨てないで持っててよかった。
家には、ぶら下がり健康器もあることだし、
懸垂もできる。もはや無敵だ。
あなたにも、諦めきれていないものに再チャレンジする機会が巡ってくるかもよ。

写真は、ボンベ軍団しか見えない景色からスズメバチの巣の残骸が見える部屋に変更になったことを記念して撮影してみた。
スズメバチの巣の残骸を猿の腰掛けと間違ってるおじさんが面白いわぁと思ってました。
猿の腰掛けは、キノコの一種なのであんな風通しがいい場所にはできません。
しかも、形状が上下逆だし。